予定入力を1タップにしたくて、端末内AIのカレンダーアプリを作った
2026年7月9日
カレンダーに予定を入れるとき、日時を一文字ずつ打ち込むのが地味に面倒でした。しかも私の予定は Google(家族)・Outlook(仕事)・iCloud(個人)に散らばっていて、同じ予定を二度三度と登録することもある。この「入力のだるさ」だけを潰すために作ったのが スカッと予定 です。
やりたかったこと
予定を「入れる」瞬間をとにかく速くする。閲覧や高機能な管理は既存のカレンダーに任せて、入力だけに特化する、という割り切りです。
入力方法は3つ用意しました。
- 話す: 「明日の15時から歯医者」と話すだけ
- 撮る: 紙の予定表やホワイトボードを撮ると、複数の予定をまとめて読み取る
- 打つ: 一行入力、またはよく使う予定はテンプレを1タップ
解析は、端末の中で完結させる
言葉や写真から日時とタイトルを取り出す部分は、外部のAI APIに投げれば簡単です。でも予定の中身はかなり個人的な情報なので、自分のサーバーに一切送らない方針にしました。
やっていることはシンプルで、二段構えです。
- まず軽いルールベース解析(
chrono-node)で「明日15時」のような相対日時を高速に処理する - それで拾いきれない曖昧な入力や、写真から複数予定を抜くときは、端末内で動くLLM(WebGPU上のオンデバイスモデル)に回す
写真の文字起こし(OCR)も端末内。つまり、入力した画像も文章も、私のサーバーを一度も通りません。認証トークンも端末のメモリ上にしか持たず、閉じれば消えます。
プライバシーを売りにするなら、コードでそう作るしかない。「送っていません」と書くだけでは意味がないと思っています。
3つのカレンダーに、同時登録
作るうえで一番こだわったのが、Google・Outlook・iCloud への同時登録です。接続したカレンダーを選んでおけば、確認画面から1タップで全部に入ります。仕事用と家族用で二度打ちしていたのが、一回で済むようになりました。
- Google / Outlook は各社の OAuth
- iCloud は CalDAV(アプリ用パスワード)
規格も認証もバラバラなので、ここは地道な作業でした。
これから
いまはWebアプリ(PWA)として公開しています。インストール不要で、ブラウザですぐ使えます。この先、Android版(Google Play)なども考えていますが、まずは「話すだけで予定が入る」体験を、必要な人に届けたい段階です。
もし複数カレンダーの二重入力や、予定入力そのものが面倒だと感じているなら、一度試してみてください。感想やバグ報告も歓迎です。